ここでは当会で八極拳を学ぶ時に参考になる書籍・ビデオ等を紹介します。


書籍「八極拳」 張世忠著
 
 1984年に出版された当会の教科書にあたる本である。
内容は八極拳の主要な歴史と技術の基本概念。技術編は李英先生による
金剛八式と八極長拳、森田師兄による八極小架、両氏による八極対打(対
接)、劈掛掌の基本と対練、張先生による槍法の基本と練功法の解説等と
なっている。

ちなみに「森田師兄、今と全然違いますね。(当時はスリムでしたね)は当会
ではタブー。(この発言で一時的に破門になった人間もいる(^-^;)
また、李英先生の技を受ける森田師兄の表情がいかにも効いていそうで素
晴らしいが、師兄曰く「本当に痛かったんだよ!」とのこと(^-^;

ご存知の方もおられるかも知れないがこの本と同じ1984年に北京で出版され
た孫生亭・斉徳昭共著「八極拳」という本がある。
時々この本を「ウチの本のパクリですよ!絶対李英先生の写真からイラスト
おこしたんじゃないですか!」といって持ってくるものがいる。実はこの本の
著者孫生亭氏は長春の譚吉堂先生の開門弟子、つまり李英先生の先輩に
あたる人なのである。1999年に私たちが長春を訪問した際もいろいろとお世
話になった。だから形が同じなのは当たり前なのだが、確かに疑いたくなる
ほど両者の形はあまりにも「同じ」なのである私たちはこの本を見る度に李
英先生の身につけられた「形」がいかに確かなものであるかを思い知るので
ある。


ビデオ「長春八極拳」練功編・技撃編 指導・監修 譚吉堂

1995年に譚先生が来日された際に撮映されたビデオである。
内容は基本功、鍛錬法から応用、兵器にいたるまで多岐にわたり、そのほと
んどを譚先生ご自身が手本を示されている。

李英先生曰く「譚先生は明剄の人」。中国武術には老齢になっても素晴らしい
技を維持している人は多い。
しかし大ていの先生は技が緊湊になり見た目の動きとしては小さくなる傾向が
ある。
だがすでに80歳をすぎている譚先生は今だに若い人が行うのと同じやり方で
型を行われる。
「譚快手」の異名を持つ譚先生の技は烈迫の気合もあいまって、あたかも目の
前で何かが突然爆発するような速さと迫力がある。
その瞬発力は現在でもおとろえを感じさせない。
筋力に頼った動きでなく理にかなった技である証拠である。

このビデオは至極真面目に八極拳の練習体系を紹介する内容なので、おそら
くそういった譚先生のすごさは伝わりにくいのではないかと思われるが、とても
貴重なものには違いないので、どうかたくさんの方に見ていただければと思う。