多声宗教声楽曲の一種。「モテット」とも言うが、ルネサンス時代のモテットを、ラテン語読みで特に「モテトゥス」と言っている。
モテトゥスと呼ばれる曲の内容は時代によって異なるが、ルネサンス期のモテトゥスの場合、宗教的歌詞を持ったポリフォニー声楽曲(ことに通模倣様式による)を指す。
ミサ曲も多声宗教曲であるが、これは「ミサ聖祭」というキリスト教の正式な礼拝儀式の典礼文に曲を付けたものであるのに対し、モテトゥスはそれ以外の宗教的歌曲を意味する。だから聖務日課で読まれる典文に作曲したものもモテトゥスと呼ばれるし、詩人が作った宗教的散文詩に付曲したものもモテトゥスである。
レスポンソリウムやレクツィオなどに曲をつけたものは通常そのまま「レスポンソリウム」「レクツィオ」などと呼ばれるが、これらも場合によってはモテトゥスと言われる。
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