| パストラーレ |
| pastorale [伊]/ pastorale [仏]/ pastorale [英]/ Pastorale [独] |
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英語・仏語で「パストラル」とも。
「パストラーレ」と特にイタリア語を使う時は、2番目の「牧歌劇」の意味で使われることが多い。
さて、問題はその2番目の「パストラーレ」である。
1453年、ビザンツ(東ローマ)帝国がオスマン・トルコ帝国に滅ぼされ、大量のギリシア難民がイタリアに漂着した。これがきっかけで、イタリアではにわかにギリシア=ローマの古典研究が盛んになった。 古典世界への憧れが高まる中、古代ギリシアの田園を舞台にした文学作品が一大ブームとなる。甘美な哀愁漂う田園詩、牧歌詩は、えらく貴族たちの気に入り、15世紀末期以来多くの亜流を生み、やがて16世紀後半にフェラーラ宮廷で「パストラーレ(牧歌劇)」を生むに至るのである。
ここで舞台となる田園は、現実の雑草の生えた畑ではなく、この世に存在しない理想郷 (「アルカディア」) だ。
パストラーレはフェラーラのアルフォンソ公の宮廷を中心に盛んに上演された。中でもタッソーの『アミンタ』 (1573上演) と、グァリーニの『忠実な羊飼い』 (1581〜1590上演) は、パストラーレの代表的傑作として絶大な人気を誇った。
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