[フォーク/ロック歌手]
ジャカルタのプンガメン(ストリート・シンガー)出身の反体制派バラード/カントリー/ロック歌手。
外交官の息子だが、既存の制度に反発し、南ジャカルタ、ブロックMのパサール・カゲット (2000年現在再開発で存在しない) で1970年代前半から路上コンサートを続け、認められる。
こうして、1980年代後半から1990年代にかけ、歌謡界の代表的存在に躍り出た。
コンサートは常に上半身裸でぼさぼさの長髪、その過激な言動で物議を醸し出す。今だにカリスマ的人気を持つ社会派ソングライターである。
最初は痛烈な社会批判を歌い上げたが、最近はヒューマニズムに基づく作品も多い。
1990年からは「スワミ (Suwami) 」というロック・グループを結成、バンド活動も盛んに行っている。
1989年4月、スマトラ島でのロック・コンサートを治安当局によって禁止されたイワンはひどく落ち込んだ。この時、長年の友人でベンケル劇場のメンバーであり、自身「シルクス・バロック」というロック・グループを持って創作・演奏活動も行うサウン・ジャボ (Sawung Jabo) が励まし、友人を集め、バンドを結成することにした。
ベンケル劇場のパトロン、スティアワン・ジョディ (Setiawan Jodi) がバンドを援助することになり、1990年2月に「スワミ」のデビュー・コンサートが行われた。
ここで人々を熱狂させたのが、大ヒットとなった「Bento (ベント氏のやりたい放題)」と「Bonkar (ぶっ壊せ)」である。
1991年6月にはベンケル劇場の主催者である詩人レンドラ (Rendra) と、パトロンのスティアワン・ジョディは、レンドラによる詩の朗読と「スワミ」のコンサートを結びつけた「カンタータ・タクワ (Kantata Takwa) 」を開催、熱狂的な成功を収めた。
1990年代に入り、再びソロ活動に復帰するが、社会批判を過激に爆発させる以前の路線は修正され、自分自身に問いかけるような歌が多くなった。
その後も迷いつつ答を模索するアルバムを発表し続けた後、1997年後半からの通貨危機・経済危機を経て、イワンの怒りは再び権力に向けられる。1998年のアルバム「Salam Reformasi (こんにちは改革)」は変革を求める民衆の熱い声をイワンが久しぶりに代弁したアルバムだった。
- Bento (ベント氏のやりたい放題)……バンド「スワミ」の爆発的ヒット。「Bento」とは造語で、本来は「Banto」=Bambang Suharto (スハルト大統領[当時]の次男) の隠語だったが、当局の圧力により、無意味な「Bento」に変えたと言われる。
- Serenade Kembang Pete
- Frustrasi (フラストレーション)
- Sarjana Muda
- Opini (意見)
- Sumbang
- Sugali
- Kumenanti Seorang Kekasih
- Sore Tugu Pancoran (パンチョラン塔の夕暮れ)
- Ethiopia (エチオピア)
- Aku Sayang Kamu (君が愛しい)
- Lancar Kereta Tua (進めぽんこつ列車)
- Wakil Rakyat (国民の代理)……政治家を痛烈に批判。
- 1910
- Mata Dewa (神の目)
- Antara Aku, Kau, dan Bekas Pacarku
- Kemesraan
- Swami I (Bento)……バンド「スワミ」のアルバムで、ヒット曲「Bento」収録。
- Swami II (Kuda Lumping)
- Kantata Takwa……バンド「スワミ」とベンケル劇団の代表レンドラの詩の朗読で行われたジョイント・イベントのアルバム。takwaとは、アッラーの教えを忠実に守り、敬虔であること。
- Iwan Fals 1991 (1991)
- Cikal
- Belum Ada Judul (まだ題がない)(1992)
- Hijau (緑)
- Dalbo
- Orang Gila (狂人)(1993)
- Terminal (ターミナル)
- Mata Hati (心の目)
- Orang Pinggiran (底辺の人)
- Anak Wayang (影絵劇ワヤンの子)
- Lagu Pemanjat
- Kantata Samsara
- Live Kantata Takwa Samasara ("Peristiwa Senayan")
- Akustik……アコースティック楽器のみで録音したアルバム。
- Akustik Ke2
- Tragedi (悲劇)
- Celoteh-celoteh
- Prihatin
- Tembang Cinta
- Salam Reformasi (こんにちは改革) (1998)
- Banjo & Harmonika (バンジョーとハーモニカ)
- Salam Reformasi 2 (こんにちは改革2) (1998)
<ホームページURL>
http://www.iwan-fals.com/ (公式サイト インドネシア語)
http://www.angelfire.com/me/iwanfals (インドネシア語)
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