インドネシア・ポップス小事典
 
      Rhoma Irama 
        【ロマ・イラマ】   

ダンドゥット歌手]

 ご存じ元祖ダンドゥット歌手。

 「ブガダン (夜遊び)」などを改めて聴くと、そのコブシの利いた太い声はなかなかセクシー。
 また、社会派の歌い手としてインドネシアのポピュラー音楽界を主導し、30年近くダンドゥットの王としての座を守り抜いてきた。
 もみあげと一体化した山賊のようなあごひげがトレードマーク。

 1946年西ジャワ州タクシマラヤ生まれ。
 学生時代から音楽活動開始、当初は洋楽のコピーバンドとして活躍。
 しかし、1960年代末からインドネシア独自の新しい大衆音楽を模索するようになり、1970年代初頭、遂にダンドゥットを生み出しすのである。

 1974年、彼はバンド「ソネタ (Soneta) 」を結成、ここでの音楽的実験がダンドゥットというジャンルを確立させるに至り、ロマはスターの座に登り詰めた。
 1976年からはイスラム系野党の開発統一党 (PPP) の活動に加わり、原理主義的な歌詞で政府を幾度となく刺激。しかし、庶民層への影響を恐れた政府は、1985年から約10年間に渡りロマ・イラマを国営テレビの出演から締め出した。
 そこでロマは90年代半ばから政府系与党ゴルカルに接近、1997年5月の総選挙の前にPPPからゴルカルへ鞍替えした。しかしこれが1998年5月の政変で裏目に出た。
 ほとほと懲りたロマは同年11月23日、議員を辞職し、「今後は政治的に中立な立場を守り抜く」と宣言。

 彼の歌はイスラム色が強く、社会性のあるメッセージを前面に押し出しているのが特徴。「ブガダン」など、説教臭い。
 また自演の映画製作など幅広い活動を行った。この頃には妻との共演もある。『Pengabdian (献身)』というミュージカルなどが知られる。

= 主なヒット曲 =

 ほとんどが自作自演。

  • Begadang (夜遊び)
  • Darah Muda (若い血)
  • Penasaran
  • Haram

 女性ダンドゥット歌手で「ダンドゥットの女王」と言われるエルフィ・スカエシとのデュエットも多い。
 アルバム「MEGA DUET 2 LAGENDA」では、インド映画音楽界の女王ラター・マンゲーシュカル (Lata Mangeshkar) とデュエットを演じ、「ダンドゥットのルーツに迫った意欲的なアルバム」との評価もある。

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©2000 早崎隆志 All rights reserved.
更新日:2000/10/04

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