公務員版「こんなはずでは!?」10のポイント

「やったー!公務員にはなれたー!コレで一生お気楽公務員人生だ!毎日定時に帰ってアフターファイブ楽しむぞ!」と思っていたのに・・・。「えッ!?課長!?なぜ最寄り駅をいきなり聞くのですか?」「えっ!?、×○君は11時45分に職場を出れば終電に間に合うから」って・・・・「終電時間まで残業しろって事なのね・・・」(ボソッ)
 公務員になったとたんこういったことになってパニックにならないように市販のマニュアル本には書いてない(あえて「書かない!?」)公務員のおいしくない実態を10個のテーマに分けて書いていきたいと思います。


<その1>9時〜5時で帰れる!?
 そんな事は入ってみないと分かりません。少なくとも私は公務員になって3年目で2つの部署を経験していますが5時ちょうどに帰ったのは「1度くらいはあったかも」と言ったレベルです。特に若い人は体力があると思われて忙しい部署にまわされる傾向があるのでむしろ忙しいかもしれません。ただ私の親戚が市役所に勤めているのですがほぼ毎日5時定時に帰っているそうです。羨ましい。。。(市役所でも配属される部署によって違うと思いますが・・・)
 

<その2>給料がいい!?
 公務員の給料が高すぎると言う批判があります。さて本当にそうなのでしょうか?何と比較してそういっているのか知りませんが、もしあなたが公務員になったときに高いか安いかと感じるかは周りとの比較だと思います。私はあまり(と言うか全く)学歴で人を判断しませんが、一定の学歴以上の人だと大学などの同期で他の仕事についた人と比べて自分が一番安いと言うこともあるかもしれません(たとえ賞与を入れても)。公務員の給与は民間と比較して決まります。今の所、中小企業は比較からはずれていますし、そのことを批判する人もいます。しかしそれでも一定の大学以上を卒業した者が見ればやはり見劣りします。さらに言えば自分の努力で給与が上がっていくと言うことがありませんので薄給はどうしようもありません。逆に事実上、中小企業にしかいけないような立場であれば給与や待遇も満足するかもしれません。
 それはともかくバブル崩壊までは民間の人は「良く公務員なんかになるね。あんな給料で」と言っていたものです。それが今や全く逆のことを言います。皆さん、勝手なものです。また景気がよくなってもさほど給料は上がりません。踏んだり蹴ったりと言えなくもないかもしれません。


<その3>年金がガッポガッポ!?
 某書籍を読んでいて一番頭にきたのがコレです。あのね、何年後なの?私たちが年金もらうの?恐らく職域加算(職域加算については具体的に触れませんが簡単に言えば普通の厚生年金などに比べて多くもらえると言うイメージでいてください)のことを言っているのだと思いますが、こんなものないですよ。私たちがもらえる頃には。今、厚生年金が危ないと言っていますがもっと危ないのが公務員の共済年金です。はっきり言って厚生年金がヤバイというなら公務員の共済年金はもっともっともっともっとヤバイ状況です。むしろ年金、まともにもらえないんじゃないのか?という状況です。良くて厚生年金に一緒に入れてもらって救済してもらえるかどうかと言った次元です。

<その4>退職金がガッポガッポ!?
 これも上記<その3>と同じで意味なし。何年後の話?今から入省するのに天下りを期待しているキャリアみたいなもの。むなしい。。。

<その5>有給いっぱい使って、仕事はいい加減に手を抜いて、毎日定時に帰って・・・・お気楽な毎日
 はっきり言ってそういう人もいます。しかし問題はそれによって周りから生じる厳しい目に自分が耐えられるかどうかだと思います。皆様が想像する悪い意味でのお気楽公務員は確かにいます。しかしそういった人は通常同じ係に2人は置きません。なぜか?そんな人を2人以上置いたらその係の仕事は回っていかないからです。当然そういったお気楽公務員のつけは同じ係の周りの職員に回ってきます。それでも周りの人のお給料は上がりません。当然、無言の圧力が加わってきます。いや、無言の圧力だけならまだしもたとえ自分が上司であっても部下から「主任(係長)なんだから、コレくらいはご自分でなさってください」と言われる事もありえます。だって上司にたてついた位じゃ解雇されませんから!しかもそういったとき、誰もお気楽公務員を助けてはくれないのです。他の人も被害をこうむっているから。人事を司る総務や庶務だってその人が問題職員だと分かっているわけですから。日本人と言うのは周りの目を気にする人が多いです。私みたいに(笑)周りの目を気にしなければお気楽公務員でいることができると思いますが・・・。(私は別にお気楽公務員ではないですよ!周りの目は気にしませんが!)

<その6>肩書きや部下が勝手についてしまう!?
 入った職場(省・庁・局など)によっては昇進試験を受からないと絶対部下がつかなかったり、入った試験の内容(上級・初級、1種2種3種)によって出世しないなどあるかもしれませんが、職場によっては一定のキャリアがつく(働いている期間が経つ)と主任とか係長などのポストについてしまう事があります。「ついてしまうと言うのはおかしい、出世できて良いではないか」と言う意見もありますが果たしてそうでしょうか?働いてみると分かりますが皆が皆、上司と言う立場になって仕事をすることが向いているとは限らないし、ヒラであってもその方が喜びを感じると言ったことはあるのです(踊る大走査線の和久さんみたいに)。しかし民間企業と違いまだ職場によっては公務員型悪平等のところもあります。自分に上司になる適正や希望がなくとも一定の期間が過ぎると主任とか係長と言った役職名がついて部下ができることになります。こうなると自分の担当の仕事だけをこなせばよいのではなく、部下どうしの人間関係に気を配ったりなどもしなければなりません。釣りバカ日誌の浜ちゃんみたいになりたくともそうもいかない場合もあるのです。地方自治体によっては本人が希望しなければ役職につけない(その代わり昇給も遅くする)と言った試みもあるようですが、まだそれはほんの一部にとどまっているようです。

<その7>国や地方は法律を守る!?だから残業代は全額支給!?
 はっきり言います。公務員はサービス残業(残業代不払い)の嵐です。全部の公務員がそうであるとは言いませんが、残業が多い所ほど不払いがひどくなる傾向にあるようです(特に本省)。これは予算に限りがあるためです。もし公務員の残業代をすべからく払ったら国の予算はパンクしてしまいます。ちなみに公務員の出勤簿の多くがタイムカードではなく出勤した日に印鑑を押す方式なのをご存知でしょうか?これは遅刻をごまかすためではなく「残業代をごまかすため」ではないか?と言う噂があります。ちなみに国家公務員は労働基準法の適用が除外されています。これは一体どういうことなのでしょうか?(苦笑)

<その8>お気楽公務員!だからみんな元気はつらつ!?
 そんな事ありません。特に公務員に多いのはメンタルと呼ばれる人です。コレははっきり言えば「精神を病んでいる」人のことです。公務員は意外とこのメンタルが多いのです。休職している人も結構います(クビにならないだけいいという考え方もありますが、誰も精神疾患にはなりたくないでしょう)。恐ろしい話でまことしやかに噂されていることがあります。「本省の採用では毎年の自殺者を考慮して毎年必要人数より多めに内定を出している。毎年、大体同じ比率で自殺による欠員が出るので採用が多すぎる事はない」この噂はオーバーだとは思いますが、公務員にとってメンタルが身近(!?)な存在であるからこんな噂が流れるのでしょう。そしてメンタルはマジメな人ほどかかりやすいのです。

<その9>一生安泰でクビがない!?<非合法化編>
 確かに今の制度の運用上、あからさまなクビはないと言っていいでしょう。しかし物事には表と裏があるのです。裏とは何か?それは「いじめ」です。少なくともうちの職場では見たことも聞いた事もないですが、職場によってはあると言った話もあります。労働組合が強い所では使用者(国・地方)がそういったことができないでしょうが、実際やめさせたい人をいじめて退職に追い込もうとしていると言った話もあります。逆に、労働組合が強い職場だと組合に入らない事によっていじめにあい職場にいられなくなるような事もあるようです。

<その10>一生安泰でクビがない!?<合法化編>
 確かに今は制度の運用上、懲戒免職に該当するような事実がない限り、クビにはなりません。しかしちゃんと悪いことをしなくとも公務員をクビで切る法律上の根拠があるのです。それが分限(ぶんげん)処分と言うものです。 国家公務員の例で見てみましょう。なるほど国家公務員法で第75条により「職員は、法律又は人事院規則に定める事由による場合でなければ、その意に反して、降任され、休職され、又は免職されることはない。」と規定されています。しかし同法の第78条により「職員が、左の各号の一に該当する場合においては、人事院規則の定めるところにより、その意に反して、これを降任し、又は免職することができる。」とあり左の各号の中の一つに「官制若しくは定員の改廃又は予算の減少により廃職又は過員を生じた場合」とばっちり民間で言うところのリストラの規定があるのです。これを素直に読めば「予算不足で解雇」もOKということです。意外とこの事実は知られていませんね。地方公務員も同じような規定があります。今の所、こういった制度があるが運用上、懲戒免職しかほぼないだけに過ぎないのです。ですからこれからは予算不足などで分限といった事もあるかもしれません。

 分限よりももっと現実的なお話があります。それは機関によっては組織ごと民営化もありえると言うことです。国の出先機関では民営化が噂される機関がいくつかあります。さらに皆さん、「市場化テスト」というのを一部で導入しようと言う動きあるのをご存知でしょうか?ご自分で調べていただければ分かると思いますがこういった流れを見ると公務員=安泰では決してない事が分かると思います。(市場化テストについていずれ別ページを作りたいと思います)それでは地方公務員ならいいのでしょうか?いや地方でも合併が多いですよね。長期的な視野で見た場合、今は職員を減らさなくても本当に今の人員を抱え続けると思いますか?都道府県であっても同じことで今は47都道府県に区切っている事自体が今は疑いの目で見られているのです(道州制の議論)。少なくとも公務員と言う名の肩書きを得たからといってその肩書きが定年までついてまわるとは言い切れないとの覚悟が必要でないでしょうか?

<最後に>
 いかがだったでしょうか?ちょっと脅かす意味もあったのでその分は差し引いて読んでみてください^_^; 別ページ「本当に公務員でいいのですか?」(「本当に公務員でいいのですか?<改定第一版>」)にも書いたのですが、「公務員=安泰・お気楽」だから公務員になろうよと安易に言っている書籍や情報が多くて私は憤慨しています。人生がかかっていることにさももっともらしい理屈をつけて一方的な情報を垂れ流す商業主義にはうんざりです。出版社は就職を考えている学生に口当たりの良い情報を垂れ流すことで本を売り、予備校は講座にお金を落としてもらうため都合の良い情報だけを提供します。実際、民間よりも公務員が楽なのかどうかは私は知りません。しかし公務員になって悩んでいる人がいることも事実です。
 ちなみに最初に書いた課長にいきなり最寄り駅を聞かれた話は私の経験に基づく事実です(笑)ただし、新規採用された時ではなく、異動した時の話です。課長は最寄り駅を聞いてエキスパートで何時に職場を出れば終電に間に合うか調べてくださいました。本当に優しい方です(笑)(笑)。終電で帰るのは甘い。私が民間にいた時はタクシー券をもらってタクシーで帰ったと言う方。残念、うちはタクシー券が出ないんです。予算上の関係で。もし出ればエンドレスで仕事だったでしょう。。。

このページは2004年10月に書かれたものです。

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